「え……、でも、相沢くん私の事嫌がったりしなかったじゃない!
他の子は近づけさせないのに、私の事だけ……、」
「勘違いさせたなら悪いけど、俺がキミを傍に置いたのは、キミをどうこう思ってるからじゃない。
朱莉の事を心配してそうしただけだよ」
「え……、」
あたしと有田先輩の声が重なる。
相沢先輩は、あたしを見て微笑んだ後、また有田先輩に視線を戻す。
「有田は、下級生にかなり慕われてるみたいだから。
俺が有田を邪険に扱ったりしたら、有田が朱莉に何かしらの嫌がらせをするだろうと思って、特に断わらなかったんだ」
「……」
「有田が俺の前に狙って落とした男が……、3組の園田だっけ。
その時には、園田の彼女にひどい嫌がらせしたって聞いてたし、同じ事を朱莉にされたんじゃ堪らないしね。
だから、キミが言い寄ってきても黙って様子を見てた」



