「これ以上恥ずかしい事されたくなかったら、少し大人しくしてて」
「……恥ずかしい事って、」
「5分で済むから。いい?」
頷くのも悔しくて黙っていると、先輩はあたしの頭をぽんって撫でてから振り返る。
相沢先輩が目の前からどいて、そこで初めて、仁美や副会長、有田先輩の姿が視界に入った。
一気に恥ずかしくなって赤い顔がもっと熱を持つ。
人前でキスとか……、信じられないっ。
「有田。ハッキリ言わせてもらうけど、俺はキミに恋愛感情はまったくない」
どういう顔をすればいいのか分からないあたしの隣で、相沢先輩が言う。
驚いて相沢先輩を見上げた後、有田先輩を見ると、あたしと同じように驚いた顔をしていた。



