完全に血が昇っちゃってる仁美を止めようとしたけど、仁美はあたしの制止なんかお構いなしに大声で言う。
しんとした教室に響くほどの声を聞いた相沢先輩は、少し悲しそうな顔であたしを見た。
……有田先輩を腕にくっつかせたまま。
「ごめん、朱莉。
嫌な思いさせたね」
……え。
「なんで……、先輩が謝るんですか……?」
有田先輩の代わりに、なんで先輩が謝るの……?
あたしの代わりに相沢先輩が謝るなら、まだ分かる。
付き合ってるんだから。
けど、有田先輩の代わりに先輩が謝る必要なんかないのに……。
これじゃあ、有田先輩が相沢先輩の彼女みたいじゃない―――……。



