少し不安になって、隣にいる相沢先輩を見上げる。
視線に気付いた先輩は微笑んでくれたけど……、それを有田先輩がとめた。
ツカツカと歩いてきた有田先輩が、相沢先輩の腕に触れる。
「相沢くんも今回の試験でようやく分かったって事でしょ?
自分には誰が相応しいのか」
びっくりして先輩を見上げたけど……、先輩の瞳は有田先輩を映していた。
「私、青山さんよりも相沢くんを楽しませてあげる自信あるよ。
勉強だって私の方ができるし、性格だって私との方が合うと思う」
「……」
「青山さんって相沢くんにたいして全然素直じゃない態度ばっかりとるし、可愛げないしね。
そんなんじゃ相沢くんだってイヤになっても当然だよね」
あたしを見て笑う有田先輩に、顔がカっと熱を持つ。
我慢できなくなって言い返そうと口を開いたけど……、先に怒鳴りだしたのは仁美だった。



