恋の罠 *- 先輩の甘い誘惑 -*



……気持ち悪い。

イライラして、泣きたくて……、でも、何もできなくて、自分の中のジレンマが、気持ち悪い。


あたしは……、有田先輩みたいに、ノートをとっておく事もできないし、同じ立場にも立てない。

一緒にいたって、迷惑かける事しかできなくて……。


だからせめて勉強くらいはって思ってたのに、バイトで疲れて寝ちゃうとか……。


教えてもらった単語すら全部暗記できてないあたしと、相沢先輩の役に立てる有田先輩。


昨日もらった6000円が、なんの価値もないように思えた。




「相沢先輩来てくれるなら、邪魔者は家で勉強するねー」


そんな言葉を残して、仁美が帰っていったのが10分前。

掃除の終わった教室で、ただ黙々と単語表暗記に努めていたけど……。


「だめだ……、間に合わない」