恋の罠 *- 先輩の甘い誘惑 -*



「相沢くんも金曜日までは出てたんだけど……、今日は来てなかったの。

なんでだか知ってる?」

「……」

「あれ、それってもしかして相沢くんの字?

……もしかして、一緒だったの?」


なんとなく答えづらくて黙っていると、有田先輩がため息をついた。

そして、顔を歪めながら言う。


「試験前の大事な時期なのに、自分の勉強に相沢くんを付き合わせるなんて信じられない。

少しは相沢くんの事も考えてあげて」


あたしに付き合ってくれたのは、先輩の方からだった。

けど……、こう言われると、全部がイイワケみたいに思えてきて言葉がでない。


悔しくて歯をぐっとかんでると、冷たい顔して笑った有田先輩が言う。


「ホント、こんな子早く見切りつけてあたしと付き合ってくれればいいのに。

青山さんだって、相沢くんにはあたしの方が似合ってると思わない?」


さすがに聞き流せなくて、有田先輩を見上げる。

挑発するように首を傾げて微笑む有田先輩を、睨むように見上げた。