「キミ達の名前は調べればすぐに分かるから、今撮った写真と一緒に報告書にまとめておくよ。
……3年か。今問題にしたら間違いなく進路に響くけど仕方ない」
余裕をたっぷりと見せ付けながら話す相沢先輩に微笑まれて、何も言えなくなる先輩達。
見ていて、ちょっと可哀想になるくらいだ。
いつか、“押して引いて作戦”なんてやっていた時、一度思った事があったっけ。
相沢先輩に狙われた犯人は逃れられないって。
アレ、やっぱりあたってるのかも。
自業自得だけど、ターゲットにされた3人は、ただ顔を青くするしかできなくて固まってる。
逃げられない、決して甘くない罠にハマって。



