好きだって気付いたけど……。

認めるけど。


だからって、どうする気もないし。

告白なんて、絶対できないし。


だって、振られたら……。



『朱莉』

いつもみたいに呼んでくれなくなるかもしれない。

あんなに優しく微笑んでくれなくなるかもしれない。


毎朝の取締りだって、気まずくてどうしたらいいのか分からないし。

それ以前に、もうあたしを止めてくれないかもしれない。