――――――元々、7人一緒というのが珍しいものだと思う。


あの後、マックに行ってすぐにお手洗いを借りて、

早急にタイツを履き替えることに成功した。

「ヒヨリン、こっち!」

タイツの生地があまりにも脆いことに怒りを覚えるも、

お得品だったため割り切ることにした。

それにしても、注目の的になるのは分かっていた。

トボトボ歩きながら近づくと何やらお待たせしていた様子だ。

「あの、すいません。先に食べていても良かったのですが?」

「ヒヨリン、何食べてもいいかんな。」

「い、いえ、あまりお腹は空いて」

ぐう。タイミングを図ったような合図だった。

「し、仕方あるまい、フライドポテトを頂こうか!」

※開き直ったら、気にしないタイプです。

結構、さっきの逃走でくたびれた。

バイト中も何も食していないから、かなりお腹は

減っていて多少はお腹に入れて置こう。

「うぐっ」

「いっぺんに詰め込み過ぎだって・・・・」

「・・・ごふっ」

それは目の前にあれば口に入れてしまえだ。

「ヒヨリン、ジュースあるかんな。」

「・・・・うっぷす」

結局、今のこの時間は何なのだろうか?

この間から妙に変な雰囲気があるというか、

普通何だかそうじゃないんだか分からない。

隣ではナル君がアップルパイを齧ってて、

子リスのように見えた。

逆隣はユウヤでその隣の慶詩と戯れあってる。

「こ、この季節に!?」

目の前でカチコチに凍ってるアイスをスプーンで

突っつくちぃ君には驚きで言葉を失った。

ただでさえ、寒いっていうのに季節感を

感じさせない気で居るらしい。

可笑しくはないと思うけども、ちぃ君

寒そうにしながら食べるなら選択ミスだ。

「日和ちゃん、時間大丈夫?」

こういう時、常識を理解している人が仲間内に

居るって素晴らしいと思うんだ。

馨君、さっきは重い荷物のようで済まなかった。

仏像を抱えてるようなものだったよね。

今後はブレーキ力を身に付けて操作出来る

ように踏ん張るを師匠に習って置こうと思う!