同い年の恋人 2




幹生の帰国を指折り楽しみに待つあたし。


とうとうその日がやって来た。


「お疲れ様でーす」


定時が終わって足早に会社を出ようとしてると


「沙弥ちゃん彼氏ホントに帰ってくるんだ?」


野山さんに引き止められた。


あれから野山さんとは 二人きりでは会ってない
だけど田島さんとかがいれば 一緒に食事に行ったりしてる。


いつしかあたしは『倉木さん』ではなくて『沙弥ちゃん』とみんなが呼ぶようにもなった。


「そうです!今から空港へ迎えに行って 高校時代の友人と会うんです」