同い年の恋人 2



「無理言うなよ」


ますます不機嫌にさせてしまった…


「ゴメン」


あたしが暗くなったから


「あっ!
こっちこそゴメン」


と、なぜか謝る幹生


「いつもと違うけど 何かあった?」


「ちょっとな
たいしたことねーんだけど」


初めて聞いた幹生の弱音ぽい言葉


あたしは失敗をおかし寂しくて幹生の声が聞きたかったのに…
幹生はそうじゃないの?


「あたし…
あたしでは 力になんないかな?」


「大丈夫」


さらりと返されてしまうと、続く言葉がない。


あたしはガクリと肩を落とした。


そんな時
あたしは温かさに包まれた。


『えっ?』


て、振り返るとシーっとポーズをしたまま優しく笑う野山さんの姿が…