「無理言うなよ」
ますます不機嫌にさせてしまった…
「ゴメン」
あたしが暗くなったから
「あっ!
こっちこそゴメン」
と、なぜか謝る幹生
「いつもと違うけど 何かあった?」
「ちょっとな
たいしたことねーんだけど」
初めて聞いた幹生の弱音ぽい言葉
あたしは失敗をおかし寂しくて幹生の声が聞きたかったのに…
幹生はそうじゃないの?
「あたし…
あたしでは 力になんないかな?」
「大丈夫」
さらりと返されてしまうと、続く言葉がない。
あたしはガクリと肩を落とした。
そんな時
あたしは温かさに包まれた。
『えっ?』
て、振り返るとシーっとポーズをしたまま優しく笑う野山さんの姿が…



