同い年の恋人 2





「それで?部長はなんて?」


「まぁ 色々…と
だけど とりあえず『倉木に差し入れしてやれ』ってお金をもらったんだ」


部長と何があったのかは、野山さんが話してくれなかったけれど 部長も怒ってばかりじゃなくて、いいところもあるんだなーと思った。


「ちょっと休んで飯でも食ってて、オレが少し代わるから」


「いいですよー
野山さんも忙しいでしょ?
差し入れ頂いたんで頑張れます
だから帰っていいですよ」


なんて、ほんとは心細いから居て欲しいんだけど、言えなかった。

「あっ…そう?
じゃあ 帰るわ 頑張ってね」


うそ…
マジで?


バタンと扉を閉めて野山さんは出ていった。