同い年の恋人 2



定時の時間が過ぎるとみんなそれぞれ帰路につきはじめる。


「本当に大丈夫?」


「後少しなんで一時間ほどで終わると思いますから大丈夫です!」


「ホントに?早いね!
じゃあ お先に帰るわね」


「お疲れさまです」


・・・・・


なんて、大うそ


まだ一枚半も残ってる。


マジで徹夜かもしれない…


『ちゃんと 戸締まりして鍵は管理人に渡して帰れよ』


部長が帰った。


とうとう 暗い事務室にひとりぼっち…。


あたしは携帯を手についつい幹生に国際TELをかけてしまった。


一言でいいから
『頑張れよ』
と、言ってほしかったから…。


でも…幹生は出てくれなかった。