定時の時間が過ぎるとみんなそれぞれ帰路につきはじめる。
「本当に大丈夫?」
「後少しなんで一時間ほどで終わると思いますから大丈夫です!」
「ホントに?早いね!
じゃあ お先に帰るわね」
「お疲れさまです」
・・・・・
なんて、大うそ
まだ一枚半も残ってる。
マジで徹夜かもしれない…
『ちゃんと 戸締まりして鍵は管理人に渡して帰れよ』
部長が帰った。
とうとう 暗い事務室にひとりぼっち…。
あたしは携帯を手についつい幹生に国際TELをかけてしまった。
一言でいいから
『頑張れよ』
と、言ってほしかったから…。
でも…幹生は出てくれなかった。



