同い年の恋人 2



部長は『さっさとやれ』
と、言葉を残し部屋から出て行った。


あたし…
やっぱり…無理かも…


事務職に就きたいと言ったとき、京ちゃんたちが『似合わない』と言ってたことを思い出す。


いつもいつも 失敗ばかり…


もう やめようかな?


自分のデスクに戻り書類作成に入る。


「あんなにさ ガミガミ言わなくてもいいのにねぇ~」


「あたしの確認不足ですから」


「手伝おうか?」


「大丈夫です 栄田さんも自分の仕事があるでしょ~ あたしみたいに怒られちゃいますよ」


「もうあたしたちは慣れっこだから気にしないよ」


とはいえ…
ここで迷惑はかけられないから、


『頑張ります!大丈夫です!』と、強がった。