部長は『さっさとやれ』
と、言葉を残し部屋から出て行った。
あたし…
やっぱり…無理かも…
事務職に就きたいと言ったとき、京ちゃんたちが『似合わない』と言ってたことを思い出す。
いつもいつも 失敗ばかり…
もう やめようかな?
自分のデスクに戻り書類作成に入る。
「あんなにさ ガミガミ言わなくてもいいのにねぇ~」
「あたしの確認不足ですから」
「手伝おうか?」
「大丈夫です 栄田さんも自分の仕事があるでしょ~ あたしみたいに怒られちゃいますよ」
「もうあたしたちは慣れっこだから気にしないよ」
とはいえ…
ここで迷惑はかけられないから、
『頑張ります!大丈夫です!』と、強がった。



