「オレが居ない間 こんな変なヤツには 引っ掛かるなよ」


「そんな心配しなくても あたしは…幹生だけだから」


『あーあ
3月だと言うのに熱い熱い』


あっ…
みんな 周りに居たんだった(///∇///)


急に恥ずかしくなった。


『別れのチューでもすれば?
見ててあげるよ』


なんて 周りは茶化す。


その時…


【パリ行きのご案内…】


アナウンスが流れた。


「いってきます」


幹生はニット帽を深々と被り 搭乗口へと歩き始めた。