同い年の恋人 2



幹生のお母さんは、なに食わぬ顔をして『言ってくるわね 沙弥ちゃんごゆっくり~』と、外出した。


「先に部屋へ行ってて」


幹生の部屋へ入ると 机の上にはフランスのパンフレットなどがどっさり


やっぱり行くんだ…


「お待たせ」


飲み物などを両手に持って部屋へ戻ってきた。


「ね!さっきお母さんが言ってた海外ってなに?」


「あ…
今日話そうと思ってたんだ
直接 顔を見て話したかったから」


「海外行くの?」


あたしは机の上のパンフレットを指差しながらそう言った。