あと何回こうして 自転車の後ろに座ることができるのだろう…
そう思うと、幹生の腰に回した手に力が入る。
「沙弥
そんなに力いれて持たなくても落とさないから(笑)」
と、言われ 我にかえる
「それよりさ
沙弥この一週間で太った?」
「ちょっと!失礼ね」
と、幹生の背中を叩きまくりのあたし。
「やめろ!やめろ!
冗談だよ冗談」
「もー… 太ってませんから
反対に痩せてるもん」
これはマジの話で!
幹生が海外に行くから・・・
「どうかなぁ
後で確かめてみるわ」
「確かめてって?」
「フフフ…」
幹生の漕ぐスピードが早くなった。



