同い年の恋人 2



幹生が立っていた。


「なんで?」


立ち止まるあたしに野山さんが


「誰?」


と、尋ねる。


「噂の彼」


「か・彼氏?
見てみたいと思ってたんだ
はぁ~ 結構な顔立ちだな
用があるんじゃない?話してきなよ」


「べーつに…」


「そう強情張るなって!
今話さないと後悔することになるぞ!
まっ オレはその方がいいけど」


「いいよ 行こう」


幹生の横を通りすぎようとする。


『ちょっと!待て
なんなん?それ!
だからかぁ~オレがメアリーといても何とも思わないのは…』


その言葉にカチンッとくるあたし