運命みたいに恋してる。

◇◇◇◇◇◇


「しかしよくまあ、泣いたもんだな」


大地が感心しながら、抜け殻みたいな状態でブランコに座ってるあたしを見ている。


あれからずーっと泣いて泣いて、泣き疲れて涙も枯れて、やっとあたしのガン泣きが収まった。


なんだかもう、体力も精神力もスッカラカンになった気分。


涙と一緒に、ぜーんぶ流されちゃったよ。カラッポだよ。


「ねぇ、大地。あの件ってまだ有効?」


「ん? あの件って?」


「自分自身の恋を叶えるために共同戦線を張るって件。まだ有効?」


自転車のハンドルに手をかけていた大地が、ちょっと驚いたような顔でこっちを振り向いた。


「あたしね、もう限界」


無理してたんだ。ずっと。


無理をしてでも諦めるべきだって思っていたから。