運命みたいに恋してる。

◇◇◇◇◇◇


「ん? おい、あれ見ろよ」


もうカフェも目前というとき、先頭を歩いている大地がそう言って前方を指差した。


「玄関に張り紙がしてあるな。ほら、白い紙が見えるだろ?」


「紙? どれ?」


目を凝らしてよく見れば、たしかに玄関に張り紙がしてある。


なんだろう? ひょっとして今日は臨時休業にでもしたのかな?


あたしたちは玄関に向かって小走りに駆け寄り、みんなで紙に書いてある文字を読んだ。


『突然ですが、カフェ・どりーむは閉店いたします。長らくのご愛顧、誠にありがとうございました』


……はああーー!?


へ、閉店ーー!?