運命みたいに恋してる。

「そうと決まれば、店が混む前にさっそく行こうぜ。ってか、いつもそんなに混んでないけどな」


大地の笑いを含んだ口調に、つられたあたしもクスッと笑った。


笑ったおかげで気持ちがふわっと軽くなる。


そうだよね。いつまでもこうしてヒザを抱えていたって、しょうがない。


ヒザってのは、抱えるためのものじゃなく、歩いて前に進むためのものなんだよね。


「うん。行こう!」


立ち上がったあたしの背中を、また大地が叩いて励ましてくれて、花梨ちゃんが優しく頭をポンポンしてくれる。


ずいぶん勇気づけられたあたしは、カフェに向かって進みだした。