運命みたいに恋してる。

「先生。今日のカフェでなにか問題でもあったんですか?」


席に着くなり大地がそう質問したのは、やっぱりあたしと同じことを考えていたんだろう。


「いや。カフェの件はぜんぜん問題ないから安心してくれ」


先生がしっかり否定してくれたおかげで、あたしはホッとした。隣の大地も安心したように息を吐く。


ああ、よかった! でも、それならなんであたしたちが揃って呼び出されたのか、ますますわかんない。


すると大地の担任の先生が、思いもよらないことを聞いてきた。


「率直に聞くぞ? お前たちが男女交際しているって噂は、本当なのか?」


「……はい? 男女、交際?」


まさかの質問内容に頭がついていけなくて、あたしは目を丸くしながら聞き返した。


男女交際って、男の子と女の子が付き合うってことだよね?


え? それってつまり、あたしと大地が付き合っているのか?って、先生は聞いてるの?


……えぇ⁉︎ なんでぇ!?


「それ、どういうことですか⁉︎」


「いや、聞いているのは先生の方なんだが」


「そんなのこっちが聞きたいですよ!」