里美side





『はぁ〜、疲れた!』







私は、大きく伸びをしながらそう叫んだ。







私は、たった今、梨杏を映画に誘うという大きなミッションを終えてきたばかり。






今は、達成感でいっぱいなのだ。






『梨杏、日曜日は覚悟しとかなきゃね〜』






思わず、ニヤリと笑みがこぼれてしまう。









それもそのはず、このダブルデート、提案したのは柊斗くんなんだもん。




あ、ホラー映画にしたのはちょっとした私のイタズラ。







『今から、梨杏の反応が楽しみだな〜』






私は、ウキウキと声を弾ませながらそう呟いたのだった。