―――――― 『………』 映画が終わって、1時間ほど経つが、未だに私は、一言も喋れないまま呆然と立ち尽くしていた。 今は、あの時、チケットがもったいないとか言っていた私を止めたい気持ちでいっぱいだった。 『…大丈夫?梨杏ちゃん?』 さらには、このように柊斗くんにまで心配をかけてしまう始末。 …なんかもういろんな意味で…ダメだ…