『へ〜、そ、そうなんだ…』



『り、梨杏ちゃん、お幸せに』





クラスメートの女子たちは、里美の言葉に苦笑いを浮かべ、それだけ言い残すとそそくさと自分の席に戻ってしまった。









それもそのはず、クラス1…いや、学校1のバカップル、里美と敦也くんから見て、ラブラブなカップルなんてそうそういないだろう。






『…里美、どういうつもり?私は、柊斗くんと付き合ってなんかいないわよ』





あらぬ誤解を皆にされ、少しむくれる私に、






『しょうがないでしょ?もし、柊斗くんがフリーだなんてことがバレたら女子たちが放っておかないじゃない、柊斗くんに迷惑がかかるわ、ただでさえ、モテモテで困ってるのに』





里美は、ケロッとした表情でそう言ってのける。






…確かにそうだろうけど…