私は、意味がわからず、困惑した表情を浮かべる。






その瞬間、







ちゅっ




!!?






唇に何かが触れた。





ちょっ…今…!!?





思わず、目を見開いてアレンを見る。





『マリア、次、会うときは現実で。あ、あと、ごちそうさま』






そう言って、ペロリと自分の唇を舐めるアレンに私が絶句したのは言うまでもない。






な、何いまの…?




カアッと頬が熱くなるのを感じる。






『あ、そうだ、約束忘れないでね?』





『約束…?』




アレンは、それだけ言うと、フッと、姿を消してしまった。