『じゃあ、早速、次のゲームといこうか?』




クスリと意味深な笑みを浮かべるアレンに私は、またもやゴクリと息を飲んだ。





『…次のゲームは……かけっこなんてどう?』






『…かけっこ…』





…アレンってやっぱり子どもね…。





なんて思わず考えたら、





『あ、今、ボクのこと子どもだなって思ったでしょ?』






そう言って、ジロリと私を睨み付けてくる。





『お、思ってないない、全然、そんなこと思ってないから、ね?』






あはは、と苦笑いを浮かべる私。





…アレンって……心が読めるんだろうか?






なんて、柄にもなく不安になってしまう。





『心なんか読めないから安心してよ?』





!?





『え?何??言っとくけど、マリアはただ分かりやすいだけだから』




そう言って、呆れたように肩をすくめるアレン。





…なんかバカにされてない私…?