『私は…マリア…』





『マリア?』




そう呟いて、コテンと首を傾げるアレン。






…かわいいなぁ





ふと、そんなことを思ってしまった。






『ねぇ、アレン…あなた、それより…』





私が口を開こうとした瞬間、





『…マリア?ボク、君のこと気に入ったよ』






そう言って、ニコッと可愛らしい笑みを浮かべ、抱きついてきたアレン。






『…あ、ありがとう…』





かわいいアレンにそんなことを言われて悪い気はしない。