森の奥の沼の話【短編】

彼が去った後、私はその花を沼の側に植えた

そして、植えた花に私の目から零れ落ちる涙があたるたび

花はどんどん成長し、見たこともないような、とても透き通るほどの白い花となった

それからの私は来る日も来る日も花を育て、増やしていった

私が魔物の手下となり殺めてしまった子供たちの霊を慰めるために

一つ一つ丁寧に育てた

不思議な事に、花が増えるたび、魔物の力はどんどん弱まっていた




焦った魔物はその力を取り戻すべく、子供を早く突き落とせと私を急かした

魔物にとって、若い命は最高に魔力を強める力があったからだ

けれど、私は子供を突き落とさなかった

わざと、失敗したりして

これ以上子供たちが魔物の生け贄にならないようにした