森の奥の沼の話【短編】

夏の終わりの少し肌寒くなってきた頃

私はこの沼に自ら身を投げた

毎日が苦しくて

苦しくて

胸が締め付けられる

ほどの恋に

疲れたのだ

そして私は【死】という形で

その恋を終わらせた

卑怯なやり方だと思った

だけど

あの人への愛を貫くには

こうするしか思いつかなかった









初めて彼にあった時、自分は売れない絵描きだといった

この森を描く彼の絵はとても、穏やかな、優しい色をしていた

私は一目見て、彼の絵が好きになった

彼は暫くはこの森で絵を描くと言ったので

私は毎日のように彼の元へと訪れた