森の奥の沼の話【短編】

『あのさ、私は少なくとも君よりずっと年上だと思うんだけど、その君って呼び方…』


「あっ、ああ…ごめん。偉そうだよね。じゃあ、おばさんはさ」


『ストップ!!』


「なに?なんかダメだった?」


『あのさ、おばさんって一体、私の事をいくつだと思ってんのよ』


僕は正直、彼女が何をカリカリしているのか解らなかった


「いくつって…」


『もう、しょうがないなぁ。お姉さん、いい?お姉さんて呼びなさい』


「わかった。じゃあお姉さんは何でこんなとこにいるんだよ?何してるの?」





















『私はね、この沼に身を投げたのよ。私自身でね』


ものすごく長い沈黙の後、彼女…お姉さんが

一人言とも取れるような

消え入りそうな声で呟いた