森の奥の沼の話【短編】

母さんが言うには、さっきの突然の風は魔物の仕業らしい

森への侵入者の僕への威嚇と

恐らく、僕を捕らえてしまおうとしたのだろうと


『沼にいくのですか?』


優しい声が僕の胸を締め付ける


『はい』


『危険なのに?』


『はい』


『僕の事を弱虫だって笑うやつらを見返してやりたいんだ』


『魔物がいても?』


『はい』


母さんは少しだけ寂しそうな顔をすると僕に言った