やっぱり男性は体温が高い。 温かみに眠気が誘われる。 「おまえは罠に嵌めるんじゃないんだな。 満腹のライオンみたいに、なぶっておもちゃにして、しばらく遊んだ後、たいしてお腹がすいていないのに食べるんだ」 もごもごと呟くように言って、綺樹は眠りについた。 フェリックスは声をたてないようにして笑った。 こ ういうことの後、こういうシチュエーションで言うことだろうか。 綺樹らしいが。