冴えない男が一人で歩いていた…

男は最近、ついていなかった

仕事ではトラブル続き、付き合ってる彼女には浮気され、しかも趣味で書いている携帯小説もイマイチ、ぱっとしなかった

そんな時だった。あの店を見つけたのは…

『おっ?占いの館かぁ…ん?何この張り紙?取り敢えず、入るか』

最近、ついてない自分に嫌気がさしていた男は中に入った

男が見た張り紙には

【コメント屋も始めました!】

と書いてあった

男がドアを押し開け中へ入ると…

ガランとした部屋にテーブルと椅子があり、そこに占い師らしき女が座っていた

「あの…占って貰えますか?」

「占えへんって言うたら帰るんか兄ちゃん。あんたの占いに対する気持ちはそんなもんかっ!!」

いきなり、すごい剣幕で女が言う

「い、いえっあのその…ぜ、是非占ってください!」

慌てて男が言う

「残念ながら今日は占えません!」

「へっ?今の流れだと…」

「コメントにして。見たやろ?表の張り紙。誰もまだコメント貰いに来てくれへんねん」

「でしょうね…」

「なんてっ!?」

「い、いえっ。じゃあせっかくだしお願いします、僕について何かコメントお願いします」

仕方なく男が言った

「じゃあって何やねん、じゃあって…まあええわ。はい、コース選んでね」

女が出した紙に目をやる



Aコース 辛い
Bコース 辛い

と書いてあった