「そんな目で……結構失礼ですね、小名木くん」
と、そんな和幸の視線に、上野は後ろ手で鞄を持ち、拗ねた。
「私はいたいけな女子高生で、仮にも命の恩人なんですよ? その乙女を前に、そんなに怯えるなんて」
「あ、ご、ごめ」
「謝ってすむなら教会は不要です」
「?」
よく、意味のわからないことを言った上野は、すとんと突然、腰を下ろした。
たおやかな眼差しが、和幸を見上げてくる。
「座ってください」
「は……?」
「お話しましょう、小名木くん。気になって気になって、仕方ないのでしょう?」
彼女が、なにをお話しましょうと言っているのか、和幸は無論、即座に理解できた。
それが、あの教室で見たもの同様、頭のイカれた高校生のたわ言に聞こえる内容であると、予想もできた。
もちろん、あの光景を否応なく思い出させられることも。
「前もって言いますけど、拒絶は認めませんよ」
と、こちらの心中を察したのか、単に自分は思っていることが顔に出やすいのか、釘を刺される。
和幸は、致し方なく、腰を下ろした。
と、そんな和幸の視線に、上野は後ろ手で鞄を持ち、拗ねた。
「私はいたいけな女子高生で、仮にも命の恩人なんですよ? その乙女を前に、そんなに怯えるなんて」
「あ、ご、ごめ」
「謝ってすむなら教会は不要です」
「?」
よく、意味のわからないことを言った上野は、すとんと突然、腰を下ろした。
たおやかな眼差しが、和幸を見上げてくる。
「座ってください」
「は……?」
「お話しましょう、小名木くん。気になって気になって、仕方ないのでしょう?」
彼女が、なにをお話しましょうと言っているのか、和幸は無論、即座に理解できた。
それが、あの教室で見たもの同様、頭のイカれた高校生のたわ言に聞こえる内容であると、予想もできた。
もちろん、あの光景を否応なく思い出させられることも。
「前もって言いますけど、拒絶は認めませんよ」
と、こちらの心中を察したのか、単に自分は思っていることが顔に出やすいのか、釘を刺される。
和幸は、致し方なく、腰を下ろした。

