これは恋ではありません。



「ほら、人としてさ。
俺もそんなに、薄情なヤツじゃねーし」


もう、涙は乾いていた。

服の擦れる音がして、
男が私の隣に腰を下ろした気配。

その言葉を聞きながら、横に座っている男にチラリと視線だけを男に向けた私。


「…っ」


ドキン。


うそ、

ヤバい。


超、カッコいいじゃん。