―――――不意打ちで唇を奪われた。
もう、本当に彼には勝てない。
不安だらけだった心も
この一瞬で消し去ってしまうんだから。
私は素直に彼の瞳を見つめた。
こうして、こんな間近であなたを見れるのは
――――――――私だけですよね?
「そうやって煽られるとマジで困る」
「えっ?」
「こんな所じゃ、キスしか出来ない」
「ッ?!////////」
もうッ!!
何て破廉恥な事をサラッと言っちゃうの?
私なんて動揺し過ぎて困ってるっていうのに。
「人目もあるから、今はこれだけな?」
「ッ////////」
優しく抱き寄せられ、
額に触れるだけのキスが降って来た。
『今は』という言葉が脳内をリフレインする。
甘い鎖で繋がれ、心も身体も支配されているみたいに。
だけど、それが心地いい。
彼との時間がこの後も続くと思うだけで……。
私は彼と共に幻想的な空間の中へ足を踏み入れた。



