買い物を終えた私達は、再びどこかへと向かった。
暫くして、辿り着いた先は―――――。
「ゆの」
「あの、えっと………ここは?」
「ん、とりあえず、降りようか」
「…………はい」
目の前に広がる景色は、
お伽話に出て来るような雰囲気の建物。
白い外壁の周りに緑が覆い、
所々に花々が咲き乱れ、
アンティークの彫刻が飾られていたり、
キラキラと輝きを放つ噴水に
どこからともなく流れて来る心地良い音楽。
思わず、足が止まってしまった。
すると、
「ゆの」
優しい声音と共にそっと差し出された彼の手。
今掴まないでいつ掴むの?
私は無我夢中で彼の手を掴んだ。
――――もう、決して離さない。
彼が振り払おうとしたって、
絶対、離しはしないんだから!!
私は彼の手を手繰り寄せ、自ら腕を絡めた。
「ん?………どうした?」
「こっちの方が良いです」
私は恥じらいよりも安心を選んだ。
彼の傍を離れたくないから。
「フッ、そんな事言ってると……」
「ッ?!////////」



