「なっ、……どうしたんですか?!」
突然、お義父さんが俺の目の前で正座し、
畳に額をつけそうなくらい頭を下げた。
「娘を………宜しく頼みます」
「ッ?!!」
一瞬の出来事で唖然としてしまったが、
「お義父さん、頭を上げて下さい!!自分の方こそ至らぬ息子ですが………末永く宜しくお願いしますッ!!」
俺は襟を正して、畳に手をつき、
お義父さんに負けないくらい深々とお辞儀をした。
―――――これは人生のけじめ
1年前にしておかなければならなかった事。
あまりの突然の流れで緊張する事さえ忘れていたが、
言い終わってみると、
心の奥からじわりじわりと込み上げて来るものがある。
言葉に出来ぬほどの余韻が……。
お互い、どのタイミングで頭を上げていいのか分からず
無言のまま頭を下げ続けていると、
――――――カシャッ



