家元の寵愛≪壱≫



ふわりと彼のパジャマが頬に触れたかと思えば、

あっという間に彼の下に。


隼斗さんは私を抱きしめたまま、向きを変え

いとも簡単に覆い被さってしまった。



「はっ、隼斗さん?////////」

「フッ」


あぁ~~ぁ~~もう、ダメ!!

この体勢で大人しく寝てくれた例がない。


吸い込まれるように彼の瞳を見つめると、

ゆっくり影が降ってくる。


再び、熱い吐息が顔にかかり

私はギュッと目を閉じた。


すると、


「今年1発目の初モノだから、じっくりたっぷり味わうとするか」

「ッ?!////////」


彼の言葉に驚いて、無意識に目を開けると

妖艶な眼差し向けながら、唇を舐める彼。


あまりにも艶めかしくて、眩暈が……。


おでこにそっと触れる彼の唇。

ゆっくりと鼻先へと……。


そして、その柔らかい感触は

まだ、甘い余韻の残る唇へと……。