隼斗さんの長い腕に捕らわれて、
熱い視線が注がれる中、
恋愛経験値が幼児レベルの私では
彼をどうこうするなんて出来るワケも無く。
「ゆの」
隼斗さんの吐息が耳元にかかる。
優しく、甘く蕩けるような声が。
ジンと痺れるように心も身体も焦がしてゆく。
ゆっくりと顔を持ち上げれば、
熱を帯びていた彼の瞳が
いつの間にか、妖艶な眼差しに変わり
艶気を帯びた吐息が漏れて来る。
まるでイオンスチーマーを浴びてるみたいに。
ゆっくりと瞼を閉じて
彼の吐息に酔い始めていた。
「ゆの」
何度聞いても心地良い彼の声。
彼の胸から伝わる鼓動。
催眠術のように、
いつの間にか吸い込まれるように。
何とも言えない感覚に陥る。
私は全身全霊で彼の愛を求め始めていた。
すると、



