家元の寵愛≪壱≫



「怒ってんじゃん」

「怒ってません!!」

「ほら、怒ってんだろ」

「んッ?!////////」


俺は拗ねたゆのを抱きしめた。


「ん?で、何で怒ってんの?」

「………」

「言わねぇとキスするぞ?」

「えっ?!」


凄い人だかりというワケではないが、

有名な庭園だけあってそこそこ人気がある。


「ん?」


俺は抱き寄せる腕を緩め、

不機嫌なゆのの顔を覗き込むと


「…だって、デートって言うから寒いのを我慢してオシャレしたのに…」


……なるほどな。

さすがに12月になろうとしている中で

膝上丈のキュロットは寒いよな?


「ごめん……でも、それ……俺の為だろ?」

「ッ?!////ち、違いますよ////」

「さっき、俺の為にオシャレしたって…ん?」

「ッ!!////////」