彼女の8割は嘘でできている。

残りの2割も真実とは限らない。



呆れるほどの大嘘つきである彼女を好きになったのは、

嘘をつく女が好きだからでもなければ

彼女が美人であるからでもない。

嘘をつくような人間は信用できないし、

彼女の美しい顔が整形によることも知っている。



それでも俺が彼女を好きになったのは、

自分を嘘で塗り固めてでも自らの手で人生を切り開いていこうとする、

屈強な根性に魅せられたからに他ならない。