って、そのテンションは俺だけだってことが、電話の向こうの彩花の反応からわかる度に、



なんだか自分だけが空回りしてるような気がしてきて、喋れば喋るほど虚しくなっていく……。




「松本のことは、もう断ったから。それに……」




「あたしの一生のお願いって言ったよね……お願いだからなにも聞かないで?」



「なんだよそれ……ざけんなよ?俺がどんだけ……」



どんだけ楽しみにしてたか……



なんて、



その言葉を言ってしまったら、



それこそ俺は、虚しくなる……。







だってな、この温度差……。



ありえねぇ。



「伊織が怒るのもムリないと思うの……。だけど、どうしても日曜日じゃなきゃダメなんだよ……」