「わかった……あんまり気はすすまないけど、やってみる…」



「キャーッ、ホント!?越野さんありがとう!」



松本さんに抱きつかれ、あたしは軽く頷く。



「もう……絶対に、しないでね。約束して……」



「うん…しないよ」



松本さんの目がしっかりとあたしの目を捉える。



この目は……ウソなんてついてない目だよね。



誰だって、心が弱くなってひどく落ち込むときがある。




松本さんの場合は、その振り幅が……



他の人より、少し大きいだけなんだよね?











それに、松本さんの提案を受け入れたのは…



あたし自身の気持ちに決着をつけるためでもある。