「でね、あたしの話に戻るんだけど。実は……お母さんが妊娠しちゃって……恥ずかしい話、籍も入れてないあの男の子供……」
そう言って松本さんは部屋の扉を指さす。
「ええっ、そーなの!?」
あたしは初めて聞くような顔をして、一応驚いてみせた。
大根役者だから、全然説得力ないんだけど、とりあえず松本さんは疑ってないみたいで。
「うん……だから、お母さんには新しい家族ができるの。あたしだけ……除け者だよ」
「そっ、それは違うよ!?松本さんだって家族の一員……」
「ううん…やっぱり疎外感がある……。なんであんな男がいいんだろ……お母さん、趣味悪すぎ……」
あたしは思わずさっき会った松本さんのお父さんのことを思いだして、頷きそうになった。
だけど、よく知らないし……そのまま黙っていた。
そう言って松本さんは部屋の扉を指さす。
「ええっ、そーなの!?」
あたしは初めて聞くような顔をして、一応驚いてみせた。
大根役者だから、全然説得力ないんだけど、とりあえず松本さんは疑ってないみたいで。
「うん……だから、お母さんには新しい家族ができるの。あたしだけ……除け者だよ」
「そっ、それは違うよ!?松本さんだって家族の一員……」
「ううん…やっぱり疎外感がある……。なんであんな男がいいんだろ……お母さん、趣味悪すぎ……」
あたしは思わずさっき会った松本さんのお父さんのことを思いだして、頷きそうになった。
だけど、よく知らないし……そのまま黙っていた。


