あたしがそう言うと、松本さんの表情が曇った。




「……休むのにちょうどいい理由なんだもん。最近あんまり学校に行きたくなくて……」




やっぱりそうなんだ……。




「悩み……あるの?あたし…聞くよ?」




こんな言葉じゃ軽すぎるけど、ホントにそう思ってる。




あたしの気持ちが松本さんに受け止めてもらえるかどうかは、わからないけど……。












「悩み……いーっぱい。あたし、イヤなことがあると塞ぎこむクセがあって……。ホラ、あんなヤツと日中二人っきりとかね」



松本さんはウンザリした顔で、部屋の外にいるお父さんを指差すかのように、扉を差した。



「あたし……そのうちのひとつでも、背負うよ?一緒に解決できることがあれば……」