「あ……の……学校、休んでたんで様子をみに……」



「そうですか……中にいますよ。どうぞ、入って下さい」



「どうも…」




言われるがままに入ってから気がついたけど、ホントに中に松本さんはいるの?




あたし、軽率すぎない!?



なにも考えてなかった自分に後悔するものの、松本さんのお父さんはどんどん部屋の奥へと突きすすむ。



一度チラッとコッチを振りかえり、



「この部屋です」



……と、廊下の右手にある部屋の扉を指さした。









……もし、その部屋に松本さんがいなかったら。



松本さんは、この人のことを怪しい人呼ばわりしてたよね。



もし……変なことされたら、走って逃げよう。



あたしはビクビクしながら廊下をまっすぐ突きすすんだ。