幼なじみと付き合った場合。

「すみません、松本さんは……」



「松本ですか?……今は休憩室で休んでいます」



「会いたいんです……お願いします……ちょっとだけでいいので……お願いします!」



少し困った風だったけど、必死に頼みこむと、「しばらくお待ち下さい」と言ったあと、受付の奥へと消えていった。










会わせてもらえるかな……。



ドキドキしながら待っていると、奥からさっきの人が戻ってきた。



「どうぞ、こちらへ…」



受付の入口を開けてもらい、奥へと通される。



ある部屋の扉を開けてもらうと、中にあるソファに松本さんのお母さんが横たわっていた。



受付の人が部屋を出ていったあと、あたしを見て体を起こそうとしていたから、あたしはソファに駆けよった。