幼なじみと付き合った場合。

「いえ…お客様にこんな話をした私が悪いんです…さっきの話は忘れて下さいね」



やっぱり話を逸らされそうになったから、あたしも必死で食い下がる。



「そんなことないです!あたし…実は…松本さんのクラスメートなんです。リスカのことも…知ってます。

あの、興味本位とか全然そんなんじゃなくて…大切な友達だから……なにか協力できないですか?」



畳み掛けるように一気に話すと、松本さんのお母さんが息を呑むのがわかった。




……しまった。



クラスメートとか……言うんじゃなかった!?










「ごめんなさいね……ちょっと失礼します……」



ええっ!?



松本さんのお母さんは、側に置いてあったハンドタオルで手を拭くと、そのまますぐに部屋を出ていってしまった。



ウソ……。



あたし、失敗しちゃったかも!!!!